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囲碁は、陣地を囲むゲームです。
RPGゲームやアクションゲームとは異なる思考で次の一手を考える、面白いゲームです。
将棋、チェスと並ぶ、究極の思考ゲームとも言われます。
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ドンジャラも麻雀の基礎ルールの説明には有用ですね。


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実体験に基づいた、オススメ記事もネット上にあります。 「ネット碁を打ちたいけどどこで打ったらいいのかわからない」という方は、参考にしてください。 オススメするネット囲碁対局場3選 ここによると、
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・囲碁はワールドワイドなゲーム
・ユーザーの多さ
・ユーザーの質


・コミュニティ機能の充実
・サポートの充実
・コンテンツの充実

これらを鑑みると、
3:幽玄の間
2:KGS
1:パンダネット
だそうです。 推薦者のブログ 幽玄の間の口コミ 幽玄の間サイト KGSの口コミ KGS パンダネット

当サイトも、及ばずながら、がんばります。




Wikipediaの記事を引用/参考します。(CC BY-SA 3.0)

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Wikipediaの記事を引用/参考します。(CC BY-SA 3.0) 石の下 石の下(いしのした)は、囲碁用語の一つで、意図的に相手に石を取らせて空いた交点に着手する手筋のこと。 実戦に現れることは稀で、詰碁の死活の問題で現れることが多い。 目次 [非表示] 1 集四型の石の下 2 稲妻型の石の下 3 アトギリで眼を奪う 4 大中手 5 類似の手筋 6 脚注 7 参考文献 8 関連項目 集四型の石の下[編集] 上図は黒番で生きる手段を問う問題。 黒1で白2子を取るが、この黒1は後で取らせる捨て石である。 白2が黒aなら白bで欠け眼にしようとする白の抵抗である。四角形の黒4子がアタリだが、 構わずに黒3と打つ。白4で黒4子が取られるが、 石を取らせてできた空いた交点に黒5のキリを打てば白2子が取れる。白2子を取ってできる一眼と隅の一眼で二眼の生きとなる。 以上の黒1、黒3、黒5の一連の手段を石の下の手筋と呼ぶ。特に黒5は「取られた跡のキリ」なのでアトギリ(跡切り)と呼ぶ。 取らせた四角形の黒4子の形を集四またはダンゴと呼ぶ。 [1] 稲妻型の石の下[編集] 上図は黒番で生きる手段を問う問題。 黒1から黒3で捨て石を4子に増やす。この4子の形を稲妻形と呼ぶ。白4から白8で稲妻形の4子を取られるが、 黒9のアトギリで白6子を取って生きる。 [2] 石の下が実戦に生じることは稀だが、その中では稲妻型の石の下が生じることが多い。 上図の左上は赤星因徹の『玄覧』に示された実戦形の黒番で得を図る問題。右下の黒1から黒9で稲妻形にして捨てる。[3] アトギリで眼を奪う[編集] 石の下で生きるケースばかりではなく、眼を奪って殺す手段もある。 白の5子はウッテガエシで取られている形だが、白1とわざわざ6子にして取らせるのが好手。黒は▲の点に抜くしかないが、 白3に切るとこの部分には一眼もできず、黒死となる。 大中手[編集] ナカデ(中手)には3子から6子を取らせるものがあるが、7子以上を取らせても抜き跡を囲んでいる石に欠陥があると石の下の手筋で殺せる場合がある。これを大中手と呼ぶ。 上図は赤星因徹の『玄覧』の「垂棘屈産失国之形」の部分図で、白番で殺す手段を問う問題[4]。 黒4:トリ 白1から黒4で白16子を取られるが、 白5のアトギリで黒に生きる手段がない。この後、黒aなら白b。 類似の手筋[編集] ウッテガエシやナカデ、ホウリコミ(ウチカキ)なども「相手に石を取らせて空いた交点に着手する手筋」だが、実戦に多く現れる基本的なもので石の下とは呼ばない。 脚注[編集] ^ 『算月』29頁 ^ 『算月』29頁 ^ 『囲碁の研究』40頁 ^ 『算月』32頁 参考文献[編集] 赤星因徹 『玄覧』 1846年。 木谷実、久保松勝喜代 『囲碁の研究』 東京博文館、1937年。 石倉昇監修、塚本惠一著 『算月』 亘香通商株式会社、1998年。 ---------- 李世ドル 李世乭 名人 名前 李世乭 生年月日 1983年3月2日(34歳) プロ入り年 1995年 出身地 全羅南道新安郡飛禽面道古里 所属 韓国棋院 師匠 権甲龍 在位中タイトル 名人 段位 九段 概要 この表について[表示] 獲得メダル 韓国の旗 韓国 囲碁 2010年アジア競技大会 金 2010 団体戦 本来の表記は「李世乭」です。この記事に付けられた題名は、技術的な制限により、記事名の制約から不正確なものとなっています。 李 世乭(イ・セドル、이세돌、1983年3月2日 - )は、韓国の囲碁棋士[1]。全羅南道新安郡飛禽面道古里(新安諸島飛禽島)出身、権甲龍八段門下、韓国棋院所属、九段。兄は棋士の李相勲。国際棋戦で李昌鎬に次ぐ優勝数回を記録し、2000年代から2010年代前半における世界最強の棋士と目されている。 目次 [非表示] 1 棋風 2 経歴 2.1 棋士休職と復職 3 タイトル歴 3.1 国際棋戦 3.2 国内棋戦 3.3 その他の棋歴 4 著書 5 脚注 6 関連項目 7 外部リンク 棋風[編集] 従来の定石に囚われない独創性の強い戦闘的なスタイル。「囲碁界の魔王」「不敗少年」とも呼ばれる。 経歴[編集] 父から碁を習い、6歳頃から棋譜並べをしていた。1995年入段。入段後すぐに頭角を現し「不敗少年」というニックネームで呼ばれた。1996年には第1回LG杯世界棋王戦の前夜祭で、曺薫鉉と公開対局を行い先番ジゴ。2000年、17歳の時にバッカス杯天元戦に優勝して初タイトル。またこの年には32連勝も記録した。2003年にKT杯戦に準優勝して七段昇段。また富士通杯世界選手権で2002年、2003年と連続優勝し、九段昇段。国際棋戦重視と言われていたが、2006年には国内棋戦4冠を達成し、李昌鎬と並ぶ実績を挙げ、2007年韓国等級ランキングでは1位に躍り出る。2007年から再開された名人戦ではリーグ戦を7勝2敗で1位となり、6勝3敗の同率決戦で睦鎮碩を制した趙漢乗を、五番勝負で3-0で破って名人位となる。また2007年から08年にかけて、トヨタ&デンソー杯、テレビ囲碁アジア選手権、三星火災杯、LG杯と世界戦4冠を達成。 2006年に結婚。結婚式は3月12日で、この前後の11、13日には春蘭杯世界囲碁選手権戦の1、2回戦が北京で行われ、春蘭杯の日程を知らなかったと言われつつも、北京とソウルを飛行機で往復して対局をこなしてタラヌ・カタリン、羅洗河を破りベスト8に進出したが、9月の準々決勝で謝赫に敗れた。中国甲級リーグでは2004年から貴州チームに参加、2008年には全勝すると10万元、敗れると一銭もなしという契約で8戦全勝を果たし、さらに2009年第10戦で敗れるまでリーグ戦19連勝を果たす。韓国囲碁リーグでは、2005年ピーマン、2006-08年は第一火災チームに参加。農心辛ラーメン杯では2008-09年に初出場し、常昊、古力の二人抜きして韓国優勝を果たした。 棋士休職と復職[編集] 2009年4月に、韓国囲碁リーグへの不参加、中国囲棋リーグ戦の契約金5%を韓国棋院に提供しないこと、棋譜の管理を韓国棋院にゆだねることの拒否を表明。これに対して韓国棋院では李の処分を諮り、李は6月に疲労など理由に1年半の棋士休業を発表し、認められた。ただし既に契約済みの中国囲棋リーグには参加を続ける。[2][3] その後12月に復職依頼を提出して、2010年1月から棋戦に復帰。以来5月まで24連勝し、その間にBCカード杯優勝などして、棋士ランキングも3月には1位に復帰し、2012年6月に朴廷桓に抜かれるまで27か月間1位を維持。2010年11月のアジア競技大会では男子団体戦に出場して金メダル獲得。韓国囲碁リーグでは13勝2敗の成績で新安チーム優勝に貢献し、MVP受賞。 2014年に古力とMilly夢百合杯十番碁を行い、8局目までで6勝2敗で終了。テレビ囲碁アジア選手権戦に2014-15年に2連覇。 2016年、コンピュータ囲碁プログラムであるAlphaGoと対局し1勝4敗と敗れ、コンピュータ囲碁の実力が世界トップクラスの棋士に追いついたことを示した。 詳細は「AlphaGo対李世ドル」を参照 2017年の韓国大統領選挙の際、「共に民主党」の公認候補を選ぶ党内予備選挙では安熙正を支持、本選では予備選で安熙正を破った同党の公認候補文在寅を支持し、文在寅を応援するテレビ放送演説を行った[4]。 タイトル歴[編集] 国際棋戦[編集] 棋戦 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 応昌期杯 - × - 24強 - 4強 - 16強 - 富士通杯 × × × × 24強 優勝 優勝 16強 優勝 4強 16強 8強 8強 準優勝 8強 終了 三星杯 × × × 16強 8強 32強 8強 優勝 8強 16強 優勝 優勝 × 8強 16強 優勝 準優勝 8強 4強 LG杯 24強 24強 × 準優勝 4強 優勝 8強 8強 4強 16強 優勝 準優勝 32強 32強 32強 16強 16強 32強 × 春蘭杯 - × × × - 24強 - 24強 - 8強 - 16強 - 優勝 - 準優勝 - 16強 - BCカード - 4強 優勝 優勝 32強 終了 トヨタ杯 - 16強 - 優勝 - 優勝 - 8強 終了 中環杯 - × 準優勝 - 16強 終了 百霊杯 - 32強 - 64強 - 夢百合杯 - 32強 - 準優勝 アジア杯 × × × × × 4強 × × × × 優勝 優勝 準優勝 × × 1R 優勝 優勝 農心杯 - × × × × × × × × × 2:0 × 2:1 × × × × × 「囲碁世界タイトルの獲得者一覧」も参照 タイトル 獲得年度 獲得期数 連覇 世界囲碁選手権富士通杯 2002‐03、05 3期 2 三星火災杯世界オープン戦 2004、08、09、12 4期 LG杯世界棋王戦 2003、08 2期 春蘭杯世界囲碁選手権戦 2011 1期 トヨタ&デンソー杯囲碁世界王座戦 2005、07 2期 2 テレビ囲碁アジア選手権戦 2007、08、14、15 4期 2 農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦 08、10 2期 鳳凰古城世界囲棋嶺鋒対決 2009年(○古力) BCカード杯世界囲碁選手権 2010-11年 囲碁世界タイトル優勝記録 順位 優勝回数 棋士名 1位 21 韓国の旗李昌鎬* 2位 18 韓国の旗李世乭* 3位 11 韓国の旗曺薫鉉* 4位 8 中華人民共和国の旗古力* 5位タイ 6 日本の旗武宮正樹* | 韓国の旗劉昌赫* | 中華人民共和国の旗孔傑* 8位タイ 4 日本の旗依田紀基*| 中華人民共和国の旗柯潔* 10位タイ 3 中華人民共和国の旗兪斌* | 韓国の旗朴永訓* | 中華人民共和国の旗常昊* | 韓国の旗崔哲瀚*  表示 *は現役棋士 国内棋戦[編集] 「韓国の囲碁タイトル在位者一覧」も参照 タイトル 獲得年度 登場 獲得期数 連覇 国手 2007-08 3 2期 2 名人 2007-08、12、15 4 4期 2 天元 2000 3 1期 倍達王 2000 1 1期 バドゥク王 2006、14 4 2期 十段 2011 1 1期 オスラムコリア杯新鋭連勝最強戦 2001年 KTF杯戦 2001年 BCカード杯新人王戦 2002年 SKガス杯新鋭プロ十傑戦 2002年 LG精油杯プロ棋戦/GSカルテックス杯プロ棋戦 2002、06、12年 マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦 2005-07、14年 物価情報杯プロ棋戦 2006-07、10年 OllehKT杯オープン選手権 2010-12年 LetsRunPark杯オープントーナメント 2015年 その他の棋歴[編集] ワールドマインドスポーツゲームズ 2008年 男子団体戦金メダル アジア競技大会 2010年 男子団体戦金メダル スポーツアコードワールドマインドゲームズ 2011年 混合団体戦金メダル LG杯世界棋王戦 準優勝 2001、09年 テレビ囲碁アジア選手権戦 準優勝 2009年 世界囲碁選手権富士通杯 準優勝 2010年 三星火災杯世界囲碁マスターズ 準優勝 2013年 春蘭杯世界囲碁選手権戦 準優勝 2013年 中韓天元対抗戦 2001年 0-2 常昊 中韓新人王対抗戦 2002年 2-1 彭筌 鳳凰古城世界囲棋嶺鋒対決 2007年 ×羅洗河 桂林杯世界冠軍争覇戦 2位 2012年 CSK杯囲碁アジア対抗戦 2001年 2-0(○羽根直樹、○楊嘉源) 2002年 1-2(○劉菁、×依田紀基、×王立誠) 2003年 2-1(○王銘琬、○羽根直樹、○丁偉) 2004年 3-0(○王立誠、○羽根直樹、○古力) 2006年 2-1(○高尾紳路、○王銘琬、×古力) 江原ランド杯中韓囲碁対抗戦 2006年 1-1(○朴文尭、×陳耀燁) 農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦 2009年 2-0(○常昊、○古力) 2010年 2-1(○王檄、○井山裕太、×謝赫) 招商地産杯中韓囲棋団体対抗戦 2014年 1-1(○芈昱廷、×古力) 国手山脈杯国際囲棋戦 2014年 1-2 柁嘉熹 2015年 1-2(×范廷鈺、○芈昱廷、×柁嘉熹 ) 中国囲棋甲級リーグ戦 2004年(貴州咳速停)2-4 2005年(貴州咳速停)3-1 2006年(貴州咳速停)6-3 2007年(貴州咳速停)9-3 2008年(貴州百魂)8-0 2009年(貴州百魂)6-4 2012年乙級(広西華藍)6-1 2013(広西華藍)8-4 2014(広西華藍)9-3 2015(広西華藍) 韓国囲碁リーグ 2004年(ハンゲーム)5-2 2005年(ピーマン)3-4 2006年(第一火災)9-5 2007年(第一火災)9-4 2008年(第一火災)11-3 2010年(新安天日塩)13-2(MVP) 2011年(新安天日塩)10-4 2012年(新安天日塩)11-3 2013(新安天日塩)8-4 2014(新安天日塩)9-3 2015(新安天日塩) 著書[編集] 『李世乭名局撰集(上)(中)(下)』棋苑図書 2012年 脚注[編集] ^ 名前の漢字表記について 日本語と中国語では「乭」という文字がないので、「石」、「ドル」、「dol」などの表記に代替することもある。「乭」(ハングル:돌、「トル」または「ドル」に転写)は韓国の国字で、「石」を意味する。韓国の男性の中には、韓国語(朝鮮語)の固有語(日本語の和語に相当)風の「~乭」という名前がたまにある。韓国語で「乭」と同一な字音を持つ漢字は「突」などがある。乭の仮名への転写は、異音によって「トル」または「ドル」とする。詳しくは朝鮮語の音韻を参考。 ^ 韓国棋院 이세돌 9단의 한국리그 불참은 잘못됐다!? ^ 朝日新聞 韓国ナンバーワン棋士の李九段、1年半の休職届を提出 ^ https://www.youtube.com/watch?v=Ihyoaab5Iko 関連項目[編集] AlphaGo対李世ドル ------------ ------------ AlphaGo対李世ドル 本来の表記は「AlphaGo対李世乭」です。この記事に付けられた題名は、技術的な制限により、記事名の制約から不正確なものとなっています。 AlphaGo対李世乭(アルファご・たい・イ・セドル)は、韓国のプロ囲碁棋士李世乭とGoogle DeepMindによって開発されたコンピュータ囲碁プログラムAlphaGoとの間の囲碁五番勝負である。この対局は1997年に行われたディープ・ブルーとガルリ・カスパロフとの間の歴史的なチェス対局と比較されている。 対局はコミ7目半の中国ルールを使い、持ち時間は両者2時間で、切れると1手1分の秒読み、ただし1分単位で合計3回の考慮時間がある[1]。 勝者(勝ち越し者)は100万米ドルの賞金を得る。もしAlphaGoが勝利すれば、賞金はUNICEFを含むチャリティーへ寄付される[2]。賞金に加えて、李世乭は全5戦の対局料として15万米ドル、1勝につき2万米ドルを得る[1]。 目次 [非表示] 1 背景 1.1 AI分野における難問 1.2 樊麾との対局 2 対局者 2.1 AlphaGo 2.2 李世乭 3 規則 4 対局 4.1 概要 4.2 第1局 4.3 第2局 4.4 第3局 4.5 第4局 4.6 第5局 5 配信 6 関連項目 7 脚注 背景[編集] AI分野における難問[編集] 詳細は「コンピュータ囲碁」を参照 囲碁は創造的、戦略的思考を必要とする複雑なボードゲームである[3]。長い間、AIの分野における難問と見なされており、チェスよりも解決がかなり困難である。数学者のI・J・グッドは1965年に以下のように記している[4]。 コンピュータ上の囲碁? – 単に規則に則ったゲームというよりも、合理的な囲碁のゲームをプレーするようにコンピュータをプログラムするためには – 戦略の原理を形式化する、あるいは学習プログラムを設計する必要がある。囲碁の原理はチェスよりも質的かつ神秘的であり、判断力により依存する。したがって、囲碁の合理的なゲームをプレーするようコンピュータをプログラムすることは、チェスの場合よりもさらにいっそう難しいだろうと私は考える[5]。 2015年より前は[6]、最良の囲碁プログラムはアマチュアの段レベルに達するのがやっとであった[7]。小さな9路盤(9×9)ではコンピュータは健闘し、一部のプログラムはプロ棋士に対して9路盤で勝利できるが、標準的な19路盤ではプロ棋士に太刀打ちできていなかった[8]。人工知能の分野における多くの人々も、囲碁はチェスよりも人間の思考を模倣するためにより多くの要素を必要とすると考えていた[9]。 AlphaGoはそれ以前のAIの取り組みとはニューラルネットワークを応用している点において最も大きく異なっている。ニューラルネットワークでは、評価経験則が人間によってハードコードされておらず、代わりにプログラム自身によって自分自身との対局を数千万回繰り返すことによってかなりの程度まで学ぶ。AlphaGoの開発チームでさえ、AlphaGoがどのように石の配置を評価し次の手を選択しているかを指摘することはできない。モンテカルロ木探索(英語版)もプログラムの推論効率を改善するための主要な方法として用いられている。 コンピュータ囲碁研究の結果は、認知科学、パターン認識、機械学習といったその他の同様の分野に応用されている[10]。 樊麾との対局[編集] 樊麾対AlphaGo – 第5局 AlphaGoは2015年10月に、ヨーロッパ王者でプロ二段の樊麾(英語版)を5-0で破った。AIが人間のプロ棋士をハンディキャップなしの19路盤で破ったのはこれが初めてであった[11][12]。一部の解説者は樊麾と李世乭(プロ九段)との間の実力の差を強調した[13]。コンピュータプログラムのZenとCrazy Stone(英語版)はこれ以前に九段のプロ棋士を4子のハンディキャップ付きで破っていた[14][15]。カナダのAI専門家ジョナサン・シェーファー(英語版)は、樊との対局後に論評し、AlphaGoを未熟な「神童」と比較して、「プログラム(AlphaGo)が真にトップの棋士と対局した時が本物の成果となるだろう」と考えた。シェーファーは、2016年3月の対局では李が勝利するだろうと考えた[12]。プロ棋士で国際囲碁連盟事務局長の李夏辰(英語版)は、AIが李に挑戦する見通しに「非常に興奮している」と意見を述べ、両者に等しく勝利する機会があると考えた[12]。 プロ棋士は、樊とAlphaGoの対局から、大局観が要求される局面でミスがあることなどは分かっていたが、それから3月までにどの程度プログラムが改善されているかは分からなかった[16][17]。Google DeepMindのデイヴィッド・シルバーは、AlphaGoは李の以前の棋譜を使って特別に鍛えられてはいないと述べた[18]。 対局者[編集] AlphaGo[編集] 詳細は「AlphaGo」を参照 AlphaGoはGoogle DeepMindによって開発された囲碁をプレーするコンピュータプログラムである。AlphaGoのアルゴリズムは機械学習と木探索手法の組み合わせを用いており、人間の対局とコンピュータの対局の両方からの広範囲の訓練を組み合わせている。システムのニューラルネットワークは当初、人間の対局の専門知識からブートされた。AlphaGoは最初は、約3千万通りの着手のデータベースを使って、記録されている歴史的な対局の熟練した棋士の着手と一致するように試みることによって人間の打つ手を模倣するように訓練された[19]。ある程度の熟練度に達した時点で、強化学習の手法を用い、旧バージョンのAlphaGo自身との考慮時間が極端に短い対局を繰り返して訓練された[20]。システムはプレーする手の「データベース」を使用しない。AlphaGoの作成者の一人が説明したように[21]、 我々はこの機械をプレーするようにプログラムしたが、それがどんな手を思い付くかは全く分からない。その手は訓練からの創発現象である。我々は単にデータセットと訓練アルゴリズムを作成しただけだ。しかし、それが思い付く手は我々の手を離れており — そして碁打ちとして我々が思い付くものよりもずっと優れている。 李との対局に使用されるAlphaGoのバージョンは、樊麾との対局と同等のコンピュータパワー(1,202 CPU、176 GPU)を使う[22]。 李世乭[編集] 詳細は「李世ドル」を参照 李世乭(2012年) 李世乭は九段のプロ囲碁棋士[23]であり、世界最強の囲碁棋士の1人である。1996年に12歳でプロに昇段し、それ以降に18回の世界王者となっている[24]。李は出身の韓国において「国民的英雄」であり、型にはまらない創造的なプレーで知られている[25]。李世乭は当初AlphaGoを「大勝」で破るだろうと予測した[25]。対局の数週間前、李は韓国の名人戦で勝利した[25]。 規則[編集] 対局は五番勝負で行われ、賞金は100万米ドルである[2]。中国ルールに従い、コミは7目半。持ち時間は両者2時間で切れると1手1分以内に着手、ただし1分単位で合計3回の考慮時間がある[1]。対局は3月9日から15日までの1週間で行われ、13時(日本・韓国標準時)から始まる[26]。 対局[編集] この対局は韓国ソウルのフォーシーズンズホテルで2016年3月に行われ、ライブでストリーミング配信される[27][28][29]。DeepMindチームのメンバーでアマチュア6段の黄士傑 (Aja Huang、台湾出身)がAlphaGoのために碁盤に石を置く。AlphaGoはアメリカ合衆国に位置するサーバを使ったGoogleのクラウドコンピューティングによって動作する[30]。 概要[編集] 対局 日付 黒番 白番 結果 手数 第1局 2016年3月9日 李世乭 AlphaGo AlphaGo中押し勝ち 186 第2局 2016年3月10日 AlphaGo 李世乭 AlphaGo中押し勝ち 211 第3局 2016年3月12日 李世乭 AlphaGo AlphaGo中押し勝ち 176 第4局 2016年3月13日 AlphaGo 李世乭 李世乭中押し勝ち 180 第5局 2016年3月15日 李世乭 AlphaGo AlphaGo中押し勝ち 280 結果: AlphaGo 4 – 1 李世乭 第1局[編集] AlphaGo(白)が第1局を勝利した。李は一局の大半を通して主導権を握っているように見えたが、AlphaGoが最後の20分に優位に立ち、李が投了した[31]。李は終局後に、開始時に重大なミスを犯したと述べた。李は、序盤におけるコンピュータの戦略は「卓越」しており、AlphaGoは人間の囲碁棋士が打たないであろう普通ではない手を打ったと述べた[31]。GoGameGuruでこの対局を解説したDavid Ormerodは、李の7手目を「序盤でAlphaGoの実力を試す奇妙な手」と説明し、この手をミスと見なし、AlphaGoの応手を「正確かつ効果的」と見なした。Ormerodは序盤はAlphaGoがリードし、李は81手目に挽回を始めたが、119手目と123手目に「疑問手」を打ち、129手目が「敗着」となったと説明した[13]。プロ囲碁棋士の趙漢乗は、AlphaGoの打ち回しは2015年10月に樊麾を破った時よりも大きく改善されていたと論評した[13]。プロ囲碁棋士マイケル・レドモンドは、コンピュータの打ち方は樊との対局時よりも積極的であったと述べた[32]。 9段の金成龍によれば、李世乭は102手目のAlphaGoの強手に驚かされたようである[33](この手の後に李は10分以上長考した)[33]。 99手目まで 第2局[編集] AlphaGo(黒)が第2局に勝利した。李は対局後に、「AlphaGoはほぼ完璧なゲームをプレーした」[34]、「序盤から自分がリードしたと一度も感じなかった」と述べた[35]。 AlphaGoの作成者の一人デミス・ハサビスは、プロの解説者がどちらがリードしているか分からなかったゲームの中間点からAlphaGoが勝利を確信していた、と述べた[35]。安永吉(英語版)(8段)は、特にAlphaGoの151、157、159手目を賞賛した[36]。 AlphaGoは変則性と幅広い視点からの手を見せた。これらの手についてプロ囲碁棋士が一目ではミスのように見えると解説したが、後から振り返ると意図された戦略であった[37]。特に、AlphaGoの167手目は李に戦うチャンスを与えたように見えた、ほとんどの解説者は明白なミスであると断言した。しかし、多くの人々は現在はこの手が地の差を犠牲にしてAlphaGoの勝利を確かなものとするための賢明な終盤の機略であったと考えている[36]。 99手目まで 100-199手目 200-211手目 第3局[編集] AlphaGo(白)が第3局に勝利した[38]。 第2局後、棋士の間では、AlphaGoが本当に人間が強いという意味において強いプレーヤーであるかどうかについて、まだ強い疑いがあった。第3局ではこの疑いが晴れた。分析者は以下のように論評した。 AlphaGoは、経験を積んだ棋士からのその強さに対する全ての疑いが晴れるように非常に説得力を持って勝利した。実際、AlphaGoはほとんど恐ろしいほどに非常にうまくプレーした ... AlphaGoに非常に厳しく一方的な攻撃を耐えさせたことで、李はそのこれまで気付かれていなかった力を明らかにした .. 李は彼の攻撃から十分な得を得ることができなかった ... 黒の明暗によって最も技巧的な中盤戦の一つの影が薄くなった[39]。 安永吉(8段)とDavid Ormerodによれば、この一局は「AlphaGoが全ての人間の棋士よりも単純に強い」[39]ことを示した。AlphaGoは前2局では見られなかった「コウ」として知られる扱いにくい状況を舵取りできていると見られた[40]。安とOrmerodは148手目が特に注目に値すると考えた。複雑なコウ争いの中盤に、AlphaGoはコウ争いに勝っていると十分な「自信」を見せ、他の大場に先着した[39]。 黒番の李は高中国流を採用し大きな黒の勢力を作ったが、AlphaGoが12手目にそこへ打ち込んだ。このためプログラムは弱い石をしのぐ必要があったが、成功した[39]。安永吉は李の31手目が「敗着」であったと説明し[39]、アメリカ囲碁協会(英語版)のAndy Jacksonは結末は35手目に既に決まっていたと考えた[41]。AlphaGoは48手目によってこの勝負の主導権を握り、李に守勢を余儀無くさせた。李は77/79手目で反撃したが、AlphaGoの応対は効果的で、90手目に局面を単純化することに成功した。AlphaGoは次に盤の下辺を大きく支配し、安が「洗練された」と描写した102手から112手目で局面を強化した[39]。李は115手目と125手目で再び攻撃したが、AlphaGoの応対はまたも効果的だった。李は最終的に131手目から複雑なコウを仕掛けたが、プログラムのエラーを誘うことはできず、176手目に投了した[39]。 99手目まで 100-176手目(122手目は113の位置、 154手目はGo wT.svg、 163手目は145、164手目は151、 166手目と171手目は160、169手目は145、 175手目はGo bT.svg) 第4局[編集] 第4局は李(白)が勝利した。DeepMindのデミス・ハサビスは、AlphaGoは79手目にミスをし、その時点では勝率が70%と見積っていたが、87手目に、その推定値が突如急落したとしている[42][43]。David Ormerodは87手目から101手目を典型的なモンテカルロベースのプログラムのミスと述べた[44]。 李は、AlphaGoが「相場碁」(好機が訪れた時に多くの小さな利を得ることによって勝とうとすること)を好んでいるようであることから、思い切った作戦の一種である「アマシ」作戦で打つことを選び、中央よりも辺や隅に地を取った[44]。駆け引きに強いAlphaGoであるが、「生きるか死ぬか」の局面に誘導することでわずかなリードを判断する能力がほとんど無意味になる可能性があると李は考えた[44]。 序盤は第2局(この局も李が白番)と同じ進行だった。李は盤の辺と隅に地を取ることに集中し、AlphaGOが中央に模様を張る展開となった、白は40手目と48手目で上辺のAlphaGoの模様を荒らしに行った。AlphaGoは47手目の「カタツキ」で応じ、4子を捨て石にして47手目から53手目・69手目で先手を取った。李は72手目から76手目でAlphaGoを試したがミスは誘発されず、この時点で解説者らは李の打ち回しが勝ち目のないものだと感じ始めていた。しかしながら、「素晴らしい手筋」と表現された、白の78手目のワリコミと続く82手目の強手によって、完全に形勢が逆転した[44]。この手により中央の白の一団が黒地に食い込み、より難解な碁となった[45]。AlphaGoの83手目と85手目の当初の応対は適切だったが、87手目から101手目にかけてAlphaGoは大悪手を連発した。李は92手目の段階でリードを奪い、安永吉は黒105手目を決定的な敗着と表現した。131手目から141手目のよい戦術にもかかわらず、AlphaGoは終盤での巻き返しが不可能であると判断し投了した[44]。AlphaGoの投了は、勝率が20%未満であると評価した時に発動した。これは、逆転の見込みが無いと判断すれば、最後まで打つのではなく投了するプロ棋士の判断と合うように意図されたものである[45]。 中国のプロ棋士(9段)古力は白78手目を「神の一手」と形容し、この手は全く想像していなかったと述べた[44]。GoGamuGuruの安永吉は、この一局が「李世乭にとっての傑作であり、囲碁の歴史における名局となることはほぼ確実だろう」と結論付けた[44]。李は試合後に、AlphaGoは白番(後手)の時が最も強かったと考えていると述べた[46]。 GoGamuGuruのDavid Ormerodは、79手目から87手目のAlphaGoの打ち方の分析はまだであるが、モンテカルロ木探索を用いたアルゴリズムにおける既知の弱点によるものと考えている。モンテカルロ木探索ではあまり関連性のない配列を刈り取るように試みる。ある場合においては、非常に限られた一本道で局面が進行するが、探索木が刈り取られた時にこれが見落されると、「探索レーダー」外となってしまう[47]。 99手目まで 100から180手目(177手目はGo bS.svg、178手目はGo bT.svg) 第5局[編集] AlphaGo(白)が第5局に勝利した[48]。この一局は接戦であると評された。ハサビスは、ゲームの序盤にプログラムが「大きな失敗」をしでかした後に追い上げたものであると述べている[48]。 黒番の李は第1局と同様の布石をし、第4局で使用して成功したのと同様の戦略で右辺と左上隅を囲ったが、AlphaGoは中央に大きな勢力を得た。形勢はそれまで互角であったが、 AlphaGoが右下において「石塔シボリ」の手筋を認識できずに打った白の48手目から58手目によって、李が主導権を握ることになった。 AlphaGoは次に中央だけでなく上辺にまで勢力を広げ、李による69手目から81手目までの攻撃を防ぐことに成功した。David Ormerodによると、この黒の攻めは慎重すぎたであったという。白90によってAlphaGoは形勢を互角に持ち込み、Ormerodにより「珍しいが、微妙に印象的である」と評された、わずかに得な手を打った。李は167、169手と一か八かの勝負手に出たが、AlphaGoはこれをうまく防ぎ切った。安永吉は白の154、186、194手目を特に強い手であると指摘した。終盤、プログラムは完璧なヨセで李が投了するまでリードを保った[49]。 99手目まで 100-199手目(118手目は107の位置、161手目はGo bS.svg) 200-280手目(240手目は200の位置、271手目はGo bS.svg、 275手目はGo wS.svg、276手目はGo bT.svg) 配信[編集] 対局の模様は中国語、日本語、朝鮮語、英語の解説付きでライブ配信された。朝鮮語の配信はBaduk TVを通じて行われた[50]。古力(九段)と柯潔(九段)が解説を行った中国語での第1局の配信はテンセントとLeEcoによって提供され、視聴者は約6千万人に達した[51]。英語のオンライン配信はマイケル・レドモンド(九段)とアメリカ囲碁協会副会長Chris Garlockによって行われ、平均視聴者は8万人、第1局の終局近くには視聴者が10万人に達した[52]。 関連項目[編集] 電聖戦 ディープ・ブルー対ガルリ・カスパロフ 将棋電王戦 脚注[編集] ^ a b c “이세돌 vs 알파고, ‘구글 딥마인드 챌린지 매치’ 기자회견 열려” (Korean). 韓国棋院 (2016年2月22日). 2016年2月22日閲覧。 ^ a b “Human champion certain he'll beat AI at ancient Chinese game”. 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The Verge. 2016年3月15日閲覧。 ^ Ormerod, David (16 March 2016), AlphaGo defeats Lee Sedol 4–1 in Google DeepMind Challenge Match, Go Game Guru 2016年3月16日閲覧。 ^ http://www.tvbaduk.com/ ^ “The Sadness and Beauty of Watching Google’s AI Play Go”. WIRED (2016年3月11日). 2016年3月12日閲覧。 ^ “Künstliche Intelligenz: "Alpha Go spielt wie eine Göttin" - Golem.de”. 2016年3月15日閲覧。------------ ------------ 囲碁[編集] 日本の囲碁界の事情は将棋界に近いが、将棋の順位戦に相当する強制引退制度が囲碁にはないため、プロ棋士の退き際は完全に本人の価値観にゆだねられる。ゲームの性質上加齢によるマイナスが少ないこともあって、87歳で死ぬまで現役だった橋本宇太郎をはじめ(橋本は75歳で本因坊戦のリーグ入りを果たした)、坂田栄男、藤沢秀行、梶原武雄など70代になっても打ち続けた一流棋士は数多く存在する。2009年に引退した窪内秀知は当時89歳であった。また、2017年1月現在の現役最高齢棋士は1920年生まれの杉内雅男である。 将棋同様、引退した棋士も日本棋院・関西棋院の所属からは離れないようになっている。------------ ------------ 囲連星 囲連星(いれんせい)は、碁盤と碁石を使って行うボードゲーム。五目並べと囲碁が複合されたルールとなっている。 1987年、東陶基と伊田正規の対局中に生まれ、2005年に日本囲連星協会が設立された。 目次 [非表示] 1 囲連星の特徴 2 囲連星のルール 3 棋戦 4 PCゲーム化 5 メディア掲載歴 6 プログラムコンテスト 7 外部リンク 囲連星の特徴[編集] 囲碁で使用する碁盤・碁石を使うので囲連星用の道具は特に必要ない。 五目並べの様に先に縦・横・斜めいずれかに七連を作った方が勝ちとなる。また囲碁のルールも踏まえており相手の石を囲んで取ることも可能である。 ただし以上のルールだけ(かんたん囲連星)だと競技として成り立たないため正式には競技用のルールが追加される。 五目並べと異なり必勝法も見つかっていないため、少ない禁手で対局が出来るようになっている。 対局時間も囲碁より短いことが多い。 囲連星のルール[編集] 先手後手交互に打っていき、先に縦横斜めに石を7つ並べると勝ち。 相手の石の一団の周囲すべて(上下左右方向に繋がっているものとみなす)を自分の石で取り囲んだ場合、その取り囲まれた石を盤上から取り除く(囲碁と同様)。 それ自身が取られてしまうような場所に石は打てない。ただし、それによって相手の石を取れる場合、ならびに打った石で自分の石が7つ並ぶ場合はこの限りではない。 コウは囲碁同様の制限がある(即座に石を取り返して元の盤面に戻すことは認められない)。 競技用ルールとして以下の2点が追加される。 黒は8つ以上の石を並べると反則負け。白は8つ以上でもよい。 一線、二線の石(隅の石)は7連にはカウントしない。 棋戦[編集] 現在行われている棋戦は3つあり、行われる予定のもの、行われていたものを合わせると5つになる。 現在(2007年6月16日現在)行われている棋戦 名人戦 最強者決定戦 テクノエイド杯 年間最多優勝者は棋星位が贈られる。 伊田名人追悼杯 連王戦 2本制の棋戦 初代連王 アーノルド・リマー 過去に行われていた棋戦 定例会 テクノエイド杯に吸収 PCゲーム化[編集] 創始者である東陶基が自らの私財を投じ、パソコン用のフリーソフトが開発され2006年4月に完成した。 CPU対戦以外にも思考ルーチンをユーザーが作成することが可能となっており、プログラムが得意な人にも楽しめるゲームとなっている。 メディア掲載歴[編集] 囲連星の公式HPに公開されているフリーソフトのメディア掲載歴の紹介。 Webページ 「窓の杜・第314回週末ゲーム」インプレス・2007年9月 雑誌 「脳活フリーソフト ベストセレクション」晋遊舎・2011年10月 「Mr.PC Vol.8 2010年2月号」晋遊舎・2010年1月 「週刊アスキー2009年11月3日号 Windows7発売記念特大号」アスキー・2009年10月 「別冊週刊アスキー ウィンドウズVistaに強力に効く!!フリーソフト500」アスキー・2008年2月 「ゲーム業界激震!次世代フリーゲームの殿堂」英和出版社・2007年4月 「Windows100%」晋遊舎・2006年11月 プログラムコンテスト[編集] プログラムを作成する事で最大10万円が協会から賞金として支給される。条件は競技者との対戦である程度の強さを示すことが必要となっている。 2006年11月に赤桐雅司作成のAIが対人初級レベルAIを獲得した。 外部リンク[編集] 日本囲連星協会 - 対局例、ルール、過去の大会結果など。 ベクター - 囲連星ゲームソフトを無料配布。 ------------ ------------ 成務天皇 成務天皇 第13代天皇 在位期間 成務天皇元年1月5日 - 同60年6月11日 先代 景行天皇 次代 仲哀天皇 陵所 狭城盾列池後陵 別称 稚足彦尊 若帯日子天皇 父親 景行天皇 母親 八坂入媛命 子女 和謌奴気王 皇居 志賀高穴穂宮 テンプレートを表示 成務天皇(せいむてんのう、景行天皇14年 - 成務天皇60年6月11日)は、『古事記』『日本書紀』に伝えられる第13代天皇(在位:成務天皇元年1月5日 - 同60年6月11日)。日本全国の数多くの国造を任命したと伝わる。和風諡号は稚足彦尊(わかたらしひこのみこと)、若帯日子天皇(わかたらしひこのすめらのみこと、古事記)。 『記・紀』に載せる成務天皇の旧辞部分の記事は、他の天皇のそれに比して極端に文量が少なく、史実性には疑いが持たれているものの、実在を仮定すればその年代は4世紀半ばに当たると考えられている。 目次 [非表示] 1 系譜 1.1 系図 2 皇居 3 事績 4 成務天皇の実在性 5 陵・霊廟 6 在位年と西暦との対照 7 脚注 8 外部リンク 系譜[編集] 父は景行天皇、母は八坂入媛命(やさかのいりびめのみこと)。 妃:弟財郎女(おとたからのいらつめ。穂積氏の遠祖・建忍山垂根の女) 和謌奴気王(わかぬけのみこ) 妃:吉備郎姫(きびのいらつめ。稚倭根子皇子の女。天皇の姪) 系図[編集] 豊城入彦命 [毛野氏族] 10 崇神天皇 11 垂仁天皇 12 景行天皇 日本武尊 14 仲哀天皇 倭姫命 13 成務天皇  彦坐王 丹波道主命  山代之大 筒木真若王 迦邇米雷王  息長宿禰王 神功皇后 (仲哀皇后) 15 応神天皇 16 仁徳天皇 17 履中天皇 市辺押磐皇子 飯豊青皇女 18 反正天皇 24 仁賢天皇 手白香皇女 (継体皇后) 菟道稚郎子皇子 23 顕宗天皇 25 武烈天皇 19 允恭天皇 木梨軽皇子 20 安康天皇 21 雄略天皇 22 清寧天皇 春日大娘皇女 (仁賢皇后) 稚野毛 二派皇子  意富富杼王  乎非王 彦主人王 26 継体天皇 忍坂大中姫 (允恭皇后) 皇居[編集] 高穴穂宮趾碑 (滋賀県大津市) 都は志賀高穴穂宮(しがのたかあなほのみや、現在の滋賀県大津市穴太)。 『古事記』に「若帯日子天皇、近つ淡海の志賀の高穴穂宮に坐しまして、天の下治らしめしき」とある。成務天皇を架空と見る立場からは、天智天皇の近江宮のモデルを過去に投影した創作とする。 事績[編集] 景行天皇51年8月4日に立太子、成務天皇元年正月に即位。3年に武内宿禰を大臣とした。5年9月、諸国に令して、行政区画として国 郡(くにこおり)・県邑(あがたむら)を定め、それぞれに造長(くにのみやつこ)・稲置(いなぎ)等を任命して、山河を隔にして国県を分かち、阡陌(南北東西の道)に随って邑里(むら)を定め、地方行政機構の整備を図った。ここにおいて、人民は安住し、天下太平であったという。これらは『古事記』にも大同小異で、「建内宿禰を大臣として、大国・小国の国造を定めたまひ、また国々の堺、また大県小県の県主を定めたまひき」とあり、『先代旧事本紀』の「国造本紀」に載せる国造の半数がその設置時期を成務朝と伝えていることも注目される。48年3月1日に甥の足仲彦尊(後の仲哀天皇)を皇太子に立て、60年6月に崩御、107歳。『古事記』に95歳という。 成務天皇の実在性[編集] 成務天皇の在位60年の内即位6年から60年までの事績は、前述の地方行政区画の整理と、仲哀天皇を皇太子に任命したことと、崩御の3項目のみとなっている。この内、地方行政区画の整理は、実在性の高い欽明天皇から推古天皇にかけての地方行政区画と類似しており、国造と県主の2段階に整理されたのは成務天皇の治世よりも後のこととなる。また、甥の仲哀天皇の立太子は、実在性の低い仲哀天皇ならびにその父の日本武尊と妻の神功皇后を史実(及び実在人物)として伝えるために記されたものとする見解がある。このため、成務天皇の実在性は乏しいとする説も存在する[1]。 成務天皇の在位についても、実在性には疑いが持たれている。『日本書紀』に在位60年と伝わるが、これだと『日本書紀』の記述のみでも日本武尊の子である仲哀天皇が日本武尊の死後36年後に産まれたことになってしまう。さらに成務天皇の事績は即位6年から先は48年に31歳の仲哀天皇を皇太子に任命した記事しか無いが、これは日本武尊の死が成務天皇即位より20年前にあたるため、仲哀天皇の年齢が一致しなくなり、明らかに矛盾している。仲哀天皇架空説も参照して頂きたい。 さらに、「タラシヒコ」という称号は12代景行・13代成務・14代仲哀の3天皇が持ち、ずっと下がって7世紀前半に在位したことの確実な34代舒明・35代皇極(37代斉明)の両天皇も同じ称号を持つことから、タラシヒコの称号は7世紀前半のものであって、12代、13代、14代の称号は後世の造作ということになる。また、成務天皇の名である「ワカタラシヒコ」(稚足彦、若帯日子)は、これと全く同じ別名を持つ皇族男子が『日本書紀』『古事記』のいずれでも、何人か存在しているため、実名を元にした物ではなく、抽象的な普通名詞と言う事になり、固有名詞とは考えにくい。このため、成務天皇の実在性には疑問が出されている。 陵・霊廟[編集] 成務天皇 狹城盾列池後陵 (奈良県奈良市) 成務天皇の陵(みささぎ)は、宮内庁により奈良県奈良市山陵町にある狹城盾列池後陵(さきのたたなみのいけじりのみささぎ、位置)に治定されている[2][3][4]。公式形式は前方後円。考古学名は「佐紀石塚山古墳」(前方後円墳、墳丘長218メートル)。 『古事記』には「沙紀之多他那美(たたなみ)」、『日本書紀』には「狭城盾列陵」、『扶桑略記』には「池後山陵」、『百練抄』には「盾列山陵」とある。『延喜式』諸陵寮には「兆域東西一町、南北三町、守戸五烟」と見える。 『扶桑略記』によれば、康平6年(1063年)3月興福寺の僧静範らが山陵を発掘して宝器を領得し、5月山陵使が遣わされて宝器は返納され、事件に座した17人は伊豆国その他に配流された。他にも勾玉などが盗掘される被害を受けている。 平安初期の承和のころには、すでに神功皇后陵とされていた。これは陵号のうち後の文字をシリと読むことを忌み、カミといって、神功皇后陵陵号とまぎれたものかという(和田英松)。のちに陵の所在を失ったが、元禄以後、多くの説が成務陵に現在の地を推し、幕末の修陵のときおおいに修治が加えられ、竣工に際しては慶応元年、広橋右衛門督が遣わされ、奉幣が行なわれた。 また皇居では、皇霊殿(宮中三殿の1つ)において他の歴代天皇・皇族とともに天皇の霊が祀られている。 在位年と西暦との対照[編集] 成務天皇の在位について、実態は明らかでない。『日本書紀』に記述される在位を機械的に西暦に置き換えた年代については「上古天皇の在位年と西暦対照表の一覧」を参照。詳細は既述したが、『日本書紀』の記述における矛盾点を排除すれば、成務天皇の実際の在位は日本武尊と仲哀天皇との年齢差から見て長くとも25年程度と見られる。 脚注[編集] ^ 『日本の歴史1』中公文庫 1986年 325ページから348ページ ^ 天皇陵(宮内庁)。 ^ 宮内省諸陵寮編『陵墓要覧』(1934年、国立国会図書館デジタルコレクション)9コマ。 ^ 『陵墓地形図集成 縮小版』 宮内庁書陵部陵墓課編、学生社、2014年、p. 402。 外部リンク[編集] ウィキメディア・コモンズには、成務天皇に関連するカテゴリがあります。 狹城盾列池後陵 - 宮内庁 [表示] 表 話 編 歴 天皇旗 天皇一覧 菊の御紋 カテゴリ: 日本の天皇 案内メニュー ログインしていませんトーク投稿記録アカウント作成ログインページノート閲覧編集履歴表示検索 Wikipedia内を検索 表示 メインページ コミュニティ・ポータル 最近の出来事 新しいページ 最近の更新 おまかせ表示 練習用ページ アップロード (ウィキメディア・コモンズ) ヘルプ ヘルプ 井戸端 お知らせ バグの報告 寄付 ウィキペディアに関するお問い合わせ 印刷/書き出し ブックの新規作成 PDF 形式でダウンロード 印刷用バージョン 他のプロジェクト コモンズ ツール リンク元 関連ページの更新状況 ファイルをアップロード 特別ページ この版への固定リンク ページ情報 ウィキデータ項目 このページを引用 他言語版 العربية English Español Français Bahasa Indonesia 한국어 Português Русский 中文 他 18 リンクを編集 最終更新 2017年5月11日 (木) 02:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。 テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。 プライバシー・ポリシーウィキペディアについて免責事項開発者Cookieに関する声明モバイルビューWikimedia Foundation Powered by MediaWiki ------------ ------------