ネット碁会所に関する、トピックを集めました。
ネット碁会所とは
インターネットを利用したネットワーク上に展開する囲碁対局場です。
当サイトのような、インターネット上で対局する対局場を指します。
ネット将棋同様に、ネットの特徴を活かしてリアル対局を実現するシステムです。
将棋では、用語が異なり、ネット将棋道場、ネット将棋センター等と称しています。
リアルな対人対局と違い、相手の顔が見えません。顔色や三味線、所作などの心理戦はできません。
現在は、実在の碁会所に入るのに躊躇する人が多く、敬遠されがちのようです。ネット囲碁対局場なら気楽に入れます。
デメリットもあります。マナーに欠ける利用者が一定数存在します。ネット囲碁対局場の運営者は、不愉快な対局にならないように努めていますが、排除するのが困難な現実があります。
対局サイトは多数あります。各サイト独自の特徴があります。
・持ち時間制、考慮時間制など各対局場で固有の運用ルールがあります。
・専用ソフトを用いる対局場は ブラウザー以外の画面を使い碁盤を表示します。
・JAVAやFlashなどプラグインの元で動作する対局場
・HTML/CSSだけで動作する対局場
・ブラウザーのみで動作する対局場
・手動組み合わせ、自動組み合わせ
・棋力認定にレイティングを使う/使わない
運用形態や会員の棋力など、構成要素も多々あり、選択に迷いますが、いずれも長短があります。
ご自分に適した使い勝手のよい対局場の形態を選ぶと良いでしょう。
ネット碁会所のメリット
パソコン通信の普及期の1990年前後に、多くのネット囲碁が開設され、切磋琢磨され現在に至っています。
メリットは、ネット環境さえあれば、いつでもどこでも打てることです。簡単で手軽です。
以前と異なり、パソコンだけでなく、タブレットなどでも動作しますので、機種も選ばなくなっています。
道具の準備が不要ですし、棋譜が残るのが大きいてす。
中級者や初心者の多くは、棋譜を記憶することは難があります。局後の見当も儘ならないケースも多い。
対局棋譜が残り、局後検討が容易にできるメリットは大きいです。実際は、局後再現する人が少ないで勿体ないなぁ
と思っています。
ネット碁会所のデメリット
顔が見えない対局になるので、「マナーに反する行為をする心無い人が散見される」という面があります。
・負けそうになると一方的に回線を切る。
・時間切れに持ち込もうとして無駄な手を打つ。
・終局後の整地確認の際、死んでいる石を生き返らせる。
・暴言を発する。
・棋力を低く申請して、初心者虐めをする。
等リアル対局では、恥ずかしくてできない行為をする人が見られます。
各対局場では対策を講じていますが、根絶できない現実があります。
常時接続のネット碁会所
最近のインターネットは、サーバーとの非常時接続のサイトが幾つかありますが、多くはサーバーとの常時接続型です。(2017.01.06現在)
当初のパソコン通信時代から常時接続でした。サーバーを介して接続します。回線の環境事情で、回線切断が高い頻度で発生します。
リカバリーの仕組みが必要になりプログラムが複雑になります。
インターネット以前は、ISDN,INS64など幾つか方式がありました。インターネット時代になり IP接続が標準になりました。
パソコン通信時代以前は、非同期やBSDなど種々の方式がありました。ハンドリングが煩雑でした。IP接続になり格段にプログラムはシンブルになりました。
専用ソフトを使うサイトは主にこの方式です。
ブラウザーで稼働するサイトで、プラグインを使うサイトは、この方式が多いようです。
でも切断は如何ともしがたいです。そこで注目されるのは、非常時接続です。
非常時接続のネット碁会所
サーバとの常時接続だと切断したときの回復が重要になります、そこで非常時接続で動作する仕組みが注目されます。
純粋のブラウザーの動作は、非常時接続です。純粋のブラウザーで動作するサイトはこれに該当します。
非常時接続でリアル動作のような動作をさせるためには、幾つか方法がありますが、システム提供者側の課題で、利用者には直接影響しない事てず。
利用者に違和感なく対局を提供できれば、良いでしょう。対戦系や運転系のケームでは、常時接続でないと厳しいこともありますが、碁、チェス、将棋、麻雀などのボードゲームは、一時点で一人が着手するゲームなので救われています。
ネット碁会所の専用ソフト
画面の細かい操作を実現するには、サーバーとの常時接続を維持して画面表示する専用ソフトが有利です。
以前のWeb環境では、常時接続は仕組み上でできません。そこで、専用ソフトを用いるか、プラグインを用いる、専用ソフトを使うサイトが、多いです。(2017.01.06現在)
しかし、Windows系、Mac系など OSが異なるとプログラムは全く別物になります。両機種で動作するサイトが限られるのはそういう背景があります。
ブラウザー環境が進化し、ブラウザーだけでリアルに近い動作をさせることが可能になりました。専用ソフトを使わないサイトも今後増えると思われます。
ネット碁会所のプラグイン
ブラウザーで稼働するサイトは、プラグインを用いて専用プログラムと同様にリアル動作させるサイトもあります。
プラグインには、JavaAppletやSilverLight 、Flashなどがあります。 Windows系とMac系で同じように動作します。
タブレットやIpadが出現しましたが、動作しないプラグインがでてきました。 PC系とタブレット系で共用できなくなりました。
全端末で動作するソフトは限定的になります。JavaScriptという環境で動作させると共通で動作しますが、専用ソフト並みに動作させるためには、ソフトを作り直すことになるのが難点です。
HTML5で変わるネット碁会所
PC系やタブレット系で共通して動作するには、純粋なHTMLで動作させる必要があります。
そのHTMLはバージョン5と言われるHTML5です。
このHTML5には、WebSocketと言われるIP通信機能もあり、常時接続形態も可能になります。
Canvasと呼ばれる画素を表示する仕組みもあります。専用ソフトを使わない対局ソフトが可能になりました。
ネット碁会所の形態
専用対局ソフトを用いる方式
Windowsパソコン、マック、タブレット等の機種に応じた専用ソフトになります。
タブレットやIpadでのアプリも該当します。
利用者が複数の端末を持っている場合、対局結果が引き継げるか否かは、ネット囲碁サイトの扱いに依存します。
ブラウザー+ブラグインで実行する方式
Java Applet, シルバーライト、Flash などを用いる方式です。
このプラグインはタブレットやipadでは、利用できないなど制約が多いてず。
ブラウザーのみで実行する方式
HTML+AJAXで非常時接続で実行する方式
HTML+AJAX+WebSocketで実行する方式。
ネット碁会所の消費時間
公式対局の多くは、持ち時間制を採用しています。
持ち時間が無くなれば、負けとなります。
早碁制のサイトも増えています。
回線状況が悪い環境では、回線切れで不本意な時間を費やしてしまうケースがあります。
無意味な手やダメを打ち、相手の持ち時間を消費させて、時間キレを狙う悪いマナーの人がいます。悲しいことです。
ブラウザー型のサイトや専用プログラムであっても、端末側で計測するケースでは、ワザとリセットし持ち時間計測を止める行為をする人がいます。
長考の人と短気な人と組み合わさるとイライラするらしぐ「早く打て」などと暴言を吐く人がいます。顔が見えない分、暴言が吐きやすいのかも知れません。
ネット碁会所の音
ブラウザー型、専用ソフト型に関わらず、着手音が出るサイトが多いです。
ネット回線速度が高速になり、多少大きい音声Fileでも遅延なく配信できるので、好みの音を選べるサイトも多いです。
ネット碁会所の石
ネット回線速度が高速になり、多少石のFileでも遅延無く配信できるので、好みの石を選べるサイトも多いです。
ネット碁会所の碁盤
ネット回線速度が高速になり、多少石のFileでも遅延無く配信できるので、好みの碁盤を選べるサイトも多いです。
ネット碁会所の碁盤の色、石の色
石の色や碁盤の色も自由に選べるサイトあります。
赤色の碁盤に、黄色と緑色の碁石で打つ。ということも可能です。相手がどんな状態/環境で打っているかがわからないので、自分の好みの色で打っても相手に不快感を与えません。自由度が大きくなりました。
ネット碁会所の第一着手
「第一着手は右上から打つ」という暗黙のルールがあります。
リアル碁を打っていると、知らない間に身につくルールでずか、リアル碁の経験がないと、身に付きません。
ネット囲碁サイトの愛好家の中には、このルールに異常に固執して、反する行為をすると、立腹して対局放棄する人がいます。
サイトの中には、第一着手が何処に打っても、相手には、右上に打ったものとして゛描画するようにしているケースもあります。運用アイデアですね。
ネット碁会所の暴言
ネット囲碁サイトの多くは、チャット機能を有します。この機能は有意義ですが、悪口を発する人がいるのは残念なことです。
「早く」「遅いの嫌だよ」と発言する人もいます。非常に不愉快なものです。人間性の問題でしょうか。
ネット碁会所の利用者名
本名制のサイトとハンドルネーム制のサイトがあります。
無料のサイトはハンドルネーム制が多く、有料サイトは、本名制が多いようです。
優良サイトの方がマナーが高いと噂されるのは、本名制が作用するのでしょうか。
ネット碁会所のマナー
悪いマナーの人は、無料サイトに多い傾向があるようです。
ブログやSNSでも、匿名の人が炎上すると言われます。「本名だと正直な発言ができないのだろうか」と思います。
もちろん匿名でもマナーの良い人は、います。 でも一部の悪マナーの人のために、「匿名」自体が否定されるのは残念なことです。
ネット碁会所の挨拶
多くのネット囲碁サイトは、始めと終わりの挨拶機能があります。挨拶は基本です。
この挨拶が炎上の切っ掛けになったりするので運営は難しいものです。
夕方なのに「お早う御座います」と挨拶されて、「ふざけた奴だ」と立腹される人もいます。
国内だけの対局ならば、時刻は共有なので同時刻になりますが、ネット囲碁は、世界中どこでも対局できるので、こちらが夕方でも、相手は朝ということもあり得ます。
挨拶に過敏になるのは、行き過ぎだと思います。
ネット碁会所の国際性
ネット囲碁はインターネットに立脚しているので、全世界の人が対象になります。
囲碁は麻雀や将棋と違って漢字を使いません。石の置き合いなので、言語も不必要です。手談と言われる所以です。
相手が日本人以外だと、極端に嫌がる人がいます。心理的な問題なので非難はできませんが、心広く持って頂けれはいいなと思います。
ネット碁会所で子供嫌
対局者の中には、子供との対局を嫌がる人がいます。
棋力と年齢は無関係だと思うのですが、心理的なものでしょうか。
ネット碁会所の地域希望
対局者の中には、地域の希望をリクエストされる人がいます。
・指定地域の人と対局したい。
・特定地域の人とは対局したくない。
相反する、希望ですね。利用者数が増えると対応できるかもしれませんが、現状では難しいです。
同一地域の人と対局するのは、気が引けるのでしょうか。
ネット碁会所とリアル囲碁
碁会所、囲碁喫茶などは、リアル碁盤で打つものだと思っていましたが、いくつかの碁会所では、
碁会所メンバーのみの対局に限定したネット囲碁を利用しているようです。
そういう活用法があるとは思いませんでした。碁石を握ったことのない碁打ちが増えますね。
ネット碁会所とニギリ
互先の対局の際に、白黒番を決めるためにニギリをします。
ネット囲碁では、ニギリをすることができないので、持ち点で白黒を決めます。同一持ち点の場合は、会員番号などで決めるようです。
握りを経験したことのない碁打ちが増えますね。
ネット碁会所の善意
ネット囲碁では、相手の顔が見えません。見えないことを悪用して、不正なことをする人がいます。
先ごろ、プロの将棋対局でスマホでのカンニング疑惑がありました。
単独で対局できる囲碁ソフトがかなり強くなっていて、ネット囲碁の局面を作り出し、囲碁ソフトの打った手を、自分が考えたかの如く打つ人がいます。
その結果、かなり高いスコアを維持することになります。
強い仲間と相談しながら打つ人もいます。
そうまでして勝ちたいのかなぁ。と思います。
ネット囲碁の利用者は善意である...このことを前提としています。残念人がいるのは悲しいです。
ネット碁会所の善意
囲碁の競技人口は
ここ
ここ
ここ
によると、300万人弱になっています。
しかし毎年100万人単位で増減しているので、信憑性はどうなんでしょうね。有意差をどう見たらいいのかわかりませんが、少なくとも250万人程度は居るということでしょうか。
将棋人口の1/3といった感じですね。将棋のほうが親しみやすいのでしょうか。 麻雀と将棋は同じ感じ。
麻雀と将棋は、対局前に習得するルールは、囲碁に比べて圧倒的に多いのにね。ルールの数ではないようです。
囲碁もそうですが、2009年、2010年に急増しているのは、インターネットを考慮したとのことですが、一時的な増加の説明がつきません。不思議です。
ネット囲碁の利用者数は、公表されていませんので実数が判りませんが、最大を自負している処は、8万人とあります。
二位以下の大手は、1~2万人でしょうか。合計しても20万人です。全体の1割でしょうか。
日本の宗教の信者数は、総計すると2億人になるらしい。重複が多いのでしょうね。実数は1/3程度でしょうか。
それを踏まえると、ネット囲碁の利用者は 10万人程度とも思えます。
想像していたより少ないです。
ネット碁会所の検討機能
対局後の棋譜再現は、標準機能として備わっているところも多いです。
対局双方が指摘しあったり、指導してもらえる検討機能を有するところもあります。パンダネットやネット棋院 ネット碁サロン「石音」などで可能のようです。
ネット碁会所の棋譜管理
ネット囲碁の最大のメリットは棋譜が残せることですね。
対局の進行管理は、SGF(Smart Game Format)といわれる形式で保持します。
(*)初期のネット囲碁では、独自書式でした。
そのお陰で否応なしに棋譜が残ることになります。
再現や、検討に活用されています。
棋力が高い人は、自分の対局進行は記憶していますが、多くの愛好者は、覚えることは困難です。
一般のリアル対局では、棋譜を残すことはありません。局後の検討がなされないのは、手順の記憶の問題もありそうです。
ネット囲碁では、棋譜が残るので、局後の検討が楽に行えます。このメリットは大きいです。
ネット碁会所の死活判定
多くのネット囲碁対局場では、自動判定してくれます。
死活の判定の完全自動化はまだ実現していません。 ダメや欠け目が残った状態で終局したとき、誤審するケースがあります。
「隅の曲がり4目」は判定してくれますが、セキ含みで周囲にダメがあいていると間違えるケースがあります。
誤審したときの救済の有無は、ネット囲碁対局場の運営方針に依存します。自動判定で終了する処もあります。補正できる処もあります。
碁の性格上、補正は対局者の善意に基づきます。でも残念なことに、不正をする人が散見されます。
補正機能は、死石を指定できたり、手入れの石を打てたりして、双方納得すれば、終了となります。
しかし、死石を生き返らせたりして、確認のキャッチボールが永遠に続く事態になることがあります。
数回のキャッチボールで合意しないときは、なんらかの勝敗で終了することが多いようです。
ネット碁会所のクリックミス
利用端末が パソコンだと、マウスのクリックが着手になります。
パソコン初心者だとマウスのクリック操作が不慣れな人がクリックミスして、意図しない箇所に着手することがあります。
二度押しモードを設けているサイトもありますが、ワンクリックで実行している人が多いように思います。
最近は、タブレットやスマホでの利用者が増えています。マウスという概念がないので、タッチが着手になります。
パソコンよりもクリックミスを誘発しやすいので、注意が必要です。
馴染みやすい二度押しモードがあればいいのですが。
ネット碁会所での棋力
棋力の判定は難しく、相対的なものになります。リアル碁の認定会でも原理は相対的です。
初段でも サイトによってかなり実力差がでることがあります。 「xxxサイトの初段」という表現になっいます。
有段者が多いサイトと、級位者が多いサイトでも異なってきます。
最初は、自己申告でスタートして、スコア管理しているサイトが多いようです。そうではなく、スタート時点に同じスコアで開始するサイトもあります。
最初に自己申請で設定する方式と、最初は、10級とか20級とかでスタートして、対局結果で昇級する方式が代表的です。
対局結果で昇級する方式でも、直接の勝敗をスコア化して、単純に棋力に反映する方式と、レーディングといわれる、相手の棋力を鑑みて、連勝具合で多く加算するなど調整する方式。など多々あります。
リアル碁会所では、日本棋院/関西棋院の公式判定/認定の目が入るので、棋力のブレは比較的少ないです。
ネット囲碁対局場では、会員全体の中での勝敗になるので、相対的評価にならざるを得ないので、ネット囲碁対局場ごとに棋力がことなることになります。
ネット碁会所でのレーティング
勝敗でスコアを増減し棋力判定するのは、直観的にわかりやすいです。
回線切れで負けることがあります。
その時の体調に左右されることもあります。急用や電話で止む無く投了しても減点になります。その面で単純なスコア管理では厳しすぎると言われています。
もっと長期的にみて棋力を判定しようということで、登場したのがレーティングシステムです。採用しているサイトもあります。
ネット碁会所での棋力詐称
棋力は自己申告なので、確認する術がありません。 わざと実力より低い棋力で申告する人が散見されます。 その人の真意は解りませんが、黒番で相手を負かすことで、自己満足し、快感に浸るようです。
嫌な印象を与えます。悪マナーの一つとされます。
ネット碁会所での年齢詐称
年齢を入力するサイトがあります。実際と違う年齢を入力される人が散見されます。確かめる術がないのですが、高い年齢で登録して、上から目線でチャットする人がいます。
真意は図りかねますが、悪マナーの一つです。
ネット碁会所での性別詐称
性別を入力するサイトがあります。実際と違う性別を入力される人が散見されます。確かめる術がないのですが、女性で登録される人がいます。
女性のほうが組み合わせに有利なのでしょうか。悪マナーの一つです。
ネット碁会所での職業詐称
職業を入力するサイトがあります。実際と違う職業を入力される人が散見されます。確かめる術がないのですが、高尚と見做される職業で登録し上から目線でチャットする人がいます。
悪マナーの一つです。
ネット碁会所での住まい詐称
住まいを入力するサイトがあります。実際と違う住まいを入力される人が散見されます。確かめる術がないのですが、大都市で登録される人がいます。
大都市のほうが組み合わせに有利なのでしょうか。悪マナーの一つです。
ネット碁会所の初期
インターネットが開花する以前に、ニフティサーブなどのパソコン通信という文化がありました。
一言で言えば、今のプロバイダーに相当するサーバー傘下の端末の、クローズされた社会です。
互いの会話は、サーバーの会議室に書き込むスタイルで進行していきました。
300bpsなど今の通信速度とはかけ離れた遅さですが、当時は、テキスト文のみの送受信なので、
不満は少なかったです。
そうした環境の元で、1989年にNTT公衆パケット網を使ったネット囲碁が開始されました。
パソコン環境も Windowsの前のDOSが全盛の時代で、キャラクターで画面を構成していました。
基本の構図は確立されていたようです。
ネット碁会所の特性
ネット囲碁はネットという広大な世界に存在しますが、運営者のサーバーの世界でクローズする傾向があります。
各碁会所は独立しているので「棋力の判定がその対局場のローカル棋力になってしまう。」のは避けられません。
対局制度も持ち時間制や秒読み制など、各所で異なります。同レベルの参加者がいないときは、待たされるか、対局しているのを観戦する、もしくは、ロボットと対局しながら待つか。等の特色があります。
会員数や棋力毎の参加者の数も各所で特有の傾向がありますので、自分に適した碁会所を見つけにくい面もあります。
概して、無料より有料の碁会所のほうがマナーがよい傾向があります。有料は、初心者育成が得意、プロの指導が受けれます。
対局のみ。など機能の差で料金も異なるようです。
ネット碁会所の未来
未来はどうだろう、ネット環境の進化は、動画配信の更なるニーズでスピードは早くなるでしょう。
既に、対局に必要な速度に達したとみていいでしょう。
将来の対局はチャット機能がもっと充実して、岡目八目的な外野の声援が可能になるでしょう。でもチャット機能ってひつようでしょうか。
囲碁は手談というくらいで、無言で打つのが自然だと思います。とはいうものの、軽い会話は交わしたいし、相手の顔も見てみたい。それは自然だと思います。
それも未来の対局に期待です。
対局への望みは、悪いマナーの人をいかに退場頂くかが大きいですね。
対局の理想は 同程度の棋力の人と、短時間で組合わさることです。しかし実現は難しい。
一局終わるのに40分以上要するし、棋力の幅は大きいので、利用者がある程度多い対局場でも、待たされがちです。
日本の囲碁人口は、200万人とも400万人ともいわれていますが、対局に参加している総数は、一説によると10万人です。まだまだ参加していない人が多いですね。参加者が増えてくれることが、理想であり、希望であります。